"山ガール"の間で密かにブームのフリーズドライって?

[マーケティング]
天野実業

登山とアウトドアファッションを愛する女性たちのための情報サイト「山ガールネット」。フリーズドライ食品を主力とする天野実業(アマノフーズ)は、山ガールネットと共同でアウトドア料理を楽しむツアーや講習会を開催したり、自社商品を使ったレシピを紹介するブログを掲載したりといったコラボレーションを展開している。"山ガール"と"フリーズドライ"という、一見すると異色の組み合わせはなぜ誕生したのか。山ガールブームの背景とともに、担当者たちに「山と食」の関係について語ってもらった。

天野実業(株) 営業本部 広報部兼マーケティング部 販促企画チーム 中村勇也
(株)コーヨー 山ガールネット編集部 編集長 伊藤陽一さん

―もともと登山食として親しまれていたフリーズドライ食品

中村(以下、敬称略):私たち、最近は毎週のように一緒に山に登ってますね(笑)

伊藤:そうですね(笑)。「山ガールネット」ではほぼ毎週、トレッキングツアーなどのイベントを開催しているので、そこに私も中村さんも同行して。

中村:伊藤さんと初めてお会いしたのは、まだ「山ガールネット」がオープンする前でしたよね。たまたま入ったアウトドアショップで「山ガールネット」のロゴが入ったカードを見つけたので、調べてみるとそういう名前のサイトがオープンする予定だとわかった。それで何か一緒にできないかと思い、私から連絡をとったんです。

伊藤:「山ガールネット」のサイトがオープンしたのは2010年の10月でした。もともと私の会社は企業のHP制作やWEBマーケティングなどを手がけてきたのですが、自社で独自にネットビジネスを興そうということになり、当時ブームになっていた「山ガール」という言葉に着目したんです。それでリサーチがてら高尾山へ行ってみたら、カラフルな登山ウエアを着た女性たちがたくさんいて驚きました。それまで登山といえば、地味な服装をした中高年層が楽しむものというイメージがありましたから、かなりのカルチャーショックでしたね。それで、ここには大きなニーズがあると考え、山ガールたちの役に立つ情報を提供するサイトを作ろうと決めたんです。山ガールの多くは登山初心者で、知らないことがたくさんあるはずですから。

天野実業(株)中村 (株)コーヨー伊藤さん

中村:フリーズドライ食品も、本格的な山登りをする人たちには以前から登山食として親しまれていたのですが、山ガールと呼ばれる若い女性層にはあまり知られていませんでした。「フリーズドライって、インスタントのお味噌汁のことでしょ?」というくらいの認識でしたね。でも山ガールのような初心者かつ新規の登山者は、毎年数十万人単位で生まれていますから、その人たちにフリーズドライ食品を知ってもらえば、消費者の裾野はぐっと広がる。ですから「山ガールネット」さんに、お声をかけさせて頂いたわけです。

伊藤:フリーズドライ食品は軽くてかさばらないし、お湯を注ぐだけですぐ食べられて、ゴミも最小限しか出ないなど、本当に登山向けの食品ですよね。それにアマノフーズさんの商品は、味噌汁からスープ、カレーやおかゆまで種類が豊富なので、選ぶ楽しみがある。油を使っていないから低カロリーですし、知れば知るほど「これは山ガールにぴったりの食べ物だな」と。それで、フリーズドライ食品を使った登山向けのレシピ提案ができないかと中村さんに相談したんですよね。そこから、今連載して頂いている「アマノフーズのアウトドアレシピBLOG」が始まった。

中村:私は普段から、自社の商品をアレンジしてパスタや炊き込みご飯を作っていたので、だったらそれを紹介してみようかなと。お湯を注いでそのままスープとして食べるのもいいけれど、野菜などを追加してペペロナータ様なちょっとおしゃれな料理を作ることもできますよ、とか。

ペペロナータの材料 アマノフーズの

―山で食事をするという体験には特別なものがある

伊藤:中村さんのブログ、好評ですよ。「山ガールネット」の中でも閲覧者の滞在時間が長いコンテンツなので、やはり皆さん、レシピ記事はじっくり読み込むんだなと。

中村:私のほうは、山ガールたちの情報発信力に驚いています。ツアーの参加者たちを見ていても、出発前にバスの前で写真を撮り、バスの中でも写真を撮り、当然食事の時間にも写真を撮る。そうしてたくさん撮った写真を、Facebookやブログにアップしてくださるんです。とくに女性たちは、登山中の食事を重要なイベントとして捉えているので、SNSやブログに食事の写真が登場する頻度も高い。そこでアマノフーズのフリーズドライ食品の写真がアップされることも多いので、より多くの人に情報が拡散していくことも期待できます。

伊藤:男性は「北アルプスを制覇した!」といった達成感を求めて山を登る人が多いのですが、山ガールたちは登山を旅行の延長として捉えているように感じます。山を登りながら、きれいな景色を見たり、珍しい高山植物を眺めたり、仲間とわいわいおしゃべりしながら歩いたり、そうした山登りのプロセスを楽しんでいるんですね。その楽しみのひとつに、もちろん食事も含まれると思います。

中村:何時間も歩き続けて疲れたし、秋冬だと気温も低くて体も冷える。そんな時にお湯を沸かして、仲間の皆と一緒に温かい食事をとるという体験は、単に「おいしかった」という以上の強烈な記憶となって残るように思います。

伊藤:確かに「皆で一緒に」という一体感を女性は重視しているかもしれませんね。私たちが主催するツアーは、1人で申し込む女性が圧倒的に多いんです。登山は体力もいるし、最低限の道具は必要だから、未経験の友達を気軽には誘いづらい。そういう人がツアーに参加してくださるんだと思いますが、1人で来てもツアーの参加者同士で仲良くなって、「今度、一緒に山に行きましょう」という話になることも多いみたいですよ。

山ガールの様子

中村:ノリとしては「部活」に近いかも?

伊藤:それはありますね。大人になると、なかなかそういう場がないじゃないですか。会社や家庭とは違う、非公式のコミュニティみたいな場が。ですから私たちも、山ガールネットのサイトやイベントを通じて、これからも色々な場を提供していきたいし、女性たちに長く登山を続けてもらえるよう応援したいと考えています。

中村:私としては、山ガールの皆さんが、登山の際に当たり前のようにフリーズドライ食品を持っていくようになってくれたらいいなと思っています。例えば富士山なら山小屋でお湯を買うこともできるので、山頂で温かいお味噌汁やお汁粉を飲みながらご来光を待つこともできる。そういう風景が当たり前になったら嬉しいですね。

中村と伊藤さん

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